この記事では、
結婚式当日に大変さが出やすいパターンについて、
司会者として現場で見てきた実例をもとに、
準備段階で見落としがちなポイントと改善策を解説します。
時間、予算、人数、理想、人力といった要素のバランスが崩れると、
当日予想以上の負担になることが多いため、
負担を減らす考え方と対策もお伝えします。
こんにちは。
結婚式のイロハをお伝えする
ブライダルMCの いろは です。
今日は、準備の段階から
「当日、大変そうだな」と心配になる
結婚式についてお話します。
あなたの結婚式をイメージしながら、
ゆっくりご覧ください。
当日、どこかに大きな負担がかかっていませんか?
新郎新婦が結婚式の準備を進める時は、
・限られた時間の中で
・予算を上手くやりくりし
・ゲストの人数に応じて
・理想の結婚式に近づけるべく
・人の力を使って
会場や食事、演出やギフトを考え、
準備を進めることになります。
この
時間・予算・人数・理想・人力
のどれかに無理がかかると、
準備の段階で計画を見直すことになる
もしくは
当日、大変な事態を引き起こすことになる
かもしれません。
当日大変なのは、新郎新婦だけではない
結婚式は、
準備の段階から当日、その後の片付けまで、
新郎新婦の想像以上に多くのスタッフが関わっています。
司会者として多くの結婚式を見てきた中で、
関わったスタッフが口々に
「良い結婚式だったね」と
幸せな表情を浮かべる瞬間に立ち会うと、
「この仕事をしていてよかったな」と
心から感じます。
一方で、
新郎新婦の前では優雅に笑っているスタッフが、
バックステージに入った瞬間、
鬼の形相で
調整、調整、調整……
という場面も少なくありません。
それは、
一生に一度の結婚式を
何としても理想通りに進行させたいからです。
いつしか私は、
「本当に愛される新郎新婦は、
関わるスタッフまで幸せな気持ちにする」
ということに気づきました。
スタッフにまで配慮が行き届く結婚式は、
ゲストに楽しんでもらうための配慮も、
自然とできているものです。
ここからは、
時間・予算・人数・理想・人力
のどれかがキャパオーバーになり、
結婚式全体のバランスが崩れてしまった実例を
ご紹介します。
実例①:演出をぎっしり詰め込みすぎた結果
新婦は、
できるだけ多くのゲストと写真を撮りたいと考えていました。
カメラマンにも、
各シーンごとに細かなリクエストを出していました。
さらに、新郎新婦ともに
やってみたい演出が目白押し。
しかし、
2時間半という披露宴の枠には収まりません。
ここで選択肢は3つありました。
1)ゲストとの写真の時間を諦める
2)演出を減らす
3)延長料金を支払い、披露宴を3時間にする
そして選ばれたのは、1)でした。
しかし、
「できるだけ撮影はしてほしいという希望付きで」です。
迎えた当日。
スタッフに余裕はありません。
延長できない以上、
時間の余白は一切ありません。
結果、
「写真を撮りたいのに撮れない」
という声がゲストから上がり、
新郎新婦も
「当日になって、無理があったと分かった」
とお話しされていました。
実例②:新郎新婦の当日の時間感覚は当てにならない
こちらは、私の担当外の披露宴ですが、
非常に印象に残っている事例です。
ゲストが多く、テーブルは18卓。
新郎新婦は、
全てのテーブルで写真撮影をする
フォトラウンドを予定していました。
1卓1分でも18分かかります。
2分になると、一気に36分になります。
進行表では20分の予定でした。
本来であれば、
撮影が済んだら次へ進む
という時間感覚が必要でした。
しかし、
新郎新婦にとってフォトラウンドは
ゲストとお話できる貴重な時間。
結果、
スタッフが「次へ」と促すも
1卓の滞在時間が3分以上となり、
それでも本人たちの体感は
「30秒ほど」だったそうです。
さらに喫煙者が多く、
新郎新婦が到着した時に
待ちくたびれたゲストが席を外している、
という事態も多発しました。
結局、披露宴がお開きになったのは、
予定時間を1時間以上過ぎてから。
当日は、本当にあっという間です。
ゆっくり過ごしたいのであれば、
最初から時間を確保する。
もしくは、演出を減らす。
「理想」を形にするためには、
優先順位をつける勇気が必要です。
実例③:新婦一人で結婚式の準備をしたために
打ち合わせで、
すべての質問に新婦が答えるご夫婦がいました。
新婦は段取り上手で手先が器用。
できる限り手作りにこだわり、
新婦は準備に追われていましたが、
新郎は
「自分がやると足を引っ張るから」
と、準備をすべて任せていました。
結婚式の1週間前、
新郎が
「俺のウェルカムスピーチと謝辞も考えて」
と言ったことで、大げんかに。
その後、なんとか気持ちを立て直した新婦は
結局、前日の朝方まで準備を続け、
眠い目をこすりながら、当日会場に入りました。
披露宴は結びへ。
疲労と緊張が重なり、
明らかに顔色が悪い新婦は、
退場直後に倒れ込んでしまいました。
予定していた二次会には、新郎一人で参加。
祝福の場で、
終始つらそうな表情だった新婦を見て、
結婚式は決して一人では作れない
と強く感じました。
まとめ|「当日が大変な結婚式」に共通していること
司会者として現場に立っていて感じるのは、
当日が大変になってしまう結婚式には、
必ずどこかに
「無理をしているポイント」があるということです。
・時間に対して演出を詰め込みすぎていないか
・理想を叶えるために誰か一人に負担が集中していないか
・当日の流れを、現実的な目線で想像できているか
結婚式は、
「どれだけ多く詰め込めたか」
を競うものではありません。
新郎新婦が安心してその日を迎え、
スタッフが力を発揮でき、
ゲストが心から楽しめる。
そのためには、
完璧を目指すより、
無理を減らして余裕を持つ選択が、
結果的に一番の成功につながります。
もし準備の途中で
「ちょっと大変かも」と感じたら、
それは見直しのサイン。
結婚式は、
誰かが苦しむことで完成するものではありません。
たくさんの人の力を借りながら、
安心して迎えられる一日を、
一緒に作っていきましょう。


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