★結婚式のペーパーアイテムとは?司会者が感じる「本当の役割」

披露宴・当日の工夫

この記事では、
結婚式で用いられるペーパーアイテムの価値や役割について、
現役ブライダル司会者としての現場経験をもとに、
新郎新婦とゲスト双方の視点から考えるべきポイントを解説します。

飾りや演出としてだけではなく、
ゲストにとって意味あるアイテムとするための発想や工夫についても触れています。

こんにちは。
結婚式のイロハを伝える
ブライダルMCの いろは です。

今日は、結婚式でよく目にする
ペーパーアイテムの考え方についてお話しします。

席札、プロフィールブック、メニュー表…。
「当たり前のように用意しているけれど、
本当に必要?」
そんな視点から、
司会者として現場で感じてきたことをお伝えします。

どうぞ、ゆっくりご覧ください。


結婚式のペーパーアイテムとは?〜司会者が感じる「本当の役割」〜

司会として現場に立っていると、
披露宴がお開きになった後の会場を見る機会が
必ずあります。

そのとき、目に留まるのが
テーブルの上に残された席札やプロフィールブックなどのペーパーアイテムです。

もちろん
「お忘れ物のないようお持ち帰りください」
とアナウンスはしていますし、サービススタッフもゲストに確認した上で、引き出物袋へ納めています。

それでも、あえてテーブルに置いていかれる方はいらっしゃいます。

つまりそれは、
「持ち帰る必要はありません」
という、静かな意思表示でもあるのです。

そのアイテムが、
新郎新婦が眠い目をこすりながら、時間をかけて手作りしたものだと知っている私は、胸が痛みます。

なぜなら、テーブルに残されたペーパーアイテムは、
まとめて新郎新婦へ返却されるからです。

名前入りの席札であれば、
誰が置いていったのか、一目で分かります。

あるとき、新郎がぽつりとこう言いました。

「あんなに時間かけて作っても、
一瞬でゴミになっちゃうんだね」

けれど、ここにこそ
とても大切な視点があります。


ゲストにとってペーパーアイテムは必要?持ち帰られない理由

ここで、席札について考えてみましょう。

ゲストの出欠が確定するのは、
結婚式のおよそ1か月前。
そこから席札を制作するケースがほとんどです。

たとえば、
「少しでもコストを抑えたい」と考えて、
80名分の席札を手作りするとします。

・1枚80円のカードを90枚購入(10枚は予備)
・ゲスト一人ひとりの名前を印刷
・シールやドライフラワー、リボンで装飾

80人分となると、
時間も労力も決して小さくありません。

新郎新婦にとっては、
手間ひまかけて作った、
思い入れのあるアイテムになります。

一方で、ゲストにとって席札はどうでしょうか。

披露宴会場に入り、
自分の席が分かった時点で、
席札としての役割は終わります。

ゲストにとっては
「席を教えてくれるもの」
それ以上でも、それ以下でもない場合が多いのです。

作り手と受け取り手の間には、
どうしても「想いの差」が生まれます。

だからこそ、
あの新郎の言葉が出てしまったのだと思います。


後悔しない!ペーパーアイテムの考え方を変える2つの視点

この想いの差を少しでも小さくするために、
考え方は大きく2つあります。

1)新郎新婦が無理をしない|席札に時間とお金をかけすぎない選択

ひとつ目は、
新郎新婦が、時間・労力・費用をかけすぎないこと。

ゲストと同じ目線で
「席が分かれば、それでOK」
と割り切る考え方です。

席札を作らず、メニュー表やプロフィールブックに
手書きやシールで簡易的に名前を入れるだけでも、
お席は伝わります。

「立派な席札を作らなくてはいけない」
という思い込みを一度外し、
目的は“席を伝えること”だと整理してみると
一気に心が軽くなりませんか?


2)ゲストが「持ち帰りたくなる」ペーパーアイテムとは

もうひとつは、
ゲストが愛着を持てる形にすること。

・記念として残したい
・家に帰っても使える
・披露宴中に重要な役割を持つ

こうした要素があれば、
時間やお金をかける価値のあるアイテムになります。

ここからは、実際にあった事例をご紹介します。


実例1|ゲストが喜ぶ席札アイデア|持ち帰りたくなる工夫

①名入れ席札アイデア|引き出物を兼ねた考え方

席札そのものを、
引き出物を兼ねたプレゼントにする方法です。

名前入りのシンプルなキーホルダーや、
ミラー、ボールペン、タンブラーなど。

迎賓時は箱を開けてゲストの名前が見えるように展示しておき、
お席確認後は、プレゼントとして引き出物袋へ。

引き出物の予算内で用意できるため、
席札用の予算を削減できるのもメリットです。


②誕生日を活かした席札|記憶に残るペーパーアイテム

こちらは、物ではなく
「体験」や「知識」を贈る席札です。

ゲストの誕生日カラーを使ったカードを席札にし、
裏面に色言葉や意味を添える。

1月3日のゲストであれば、
<色名>シルバーグレイ
<色言葉>勇気・バランス・経営力
<特徴>気高い心の持ち主、
愛らしく妥協を嫌うユーモアの持ち主
となります。

366日すべて違う内容になるため、
迎賓中にゲスト同士が見せ合うなど、
自然な会話も生まれます。

誕生花・誕生石・誕生酒なども、
「初めて知った場所が、この結婚式だった」
そんな記憶として残るかもしれません。


実例2|プロフィールブックを活かす演出アイデア

次は、プロフィールブックを
披露宴中に何度も手に取ってもらう工夫です。

実際に私が新郎新婦さんと考えた
「プロフィールブックを最大限に活かす」
工夫です。

仕掛け1|プロフィールブックで参加型演出をつくる

あみだくじのページを用意し、
迎賓時、新郎新婦の中座中に
あみだくじで出た結果を記入。
その結果によってできたグループを活用して、
披露宴後半の抽選会を進めていきます。

全員参加型のイベントを
プロフィールブックと結びつけることで、
自然とゲストが目にする時間が増えます。


仕掛け2|披露宴を楽しんでもらうクイズ演出

披露宴の内容に関する3択クイズを掲載。

・演出を見ていないと分からない
・司会者の紹介を聞いていないと答えられない

そんな設問にすることで、
「ちゃんと見て、聞いて、参加する」
空気が生まれます。

後半に答え合わせをすることで、
ゲストにシーンを思い返していただき、
各シーンを記憶に残してもらいやすくなるでしょう。


仕掛け3|ゲストとの距離が縮まるインタビュー演出

事前に
「披露宴中、
インタビューをお願いするかもしれません」
と告知しておく方法です。

お題は
・新郎or新婦の好きなところ、魅力的なところは?
・新郎or新婦との一番の思い出は?
・どんな夫婦になってほしい?
などです。

表向きは「インタビューに備えて準備をしてもらう」ことです。
しかし、これらの質問と向き合うことで、
ゲストが改めて新郎新婦との関係性を振り返ることになります。

そのその結果、
今、結婚式に参加している意味を、
より深く感じていただくことができます。


まとめ|結婚式のペーパーアイテムは「意味」から選ぶ

ペーパーアイテムは、
作ること自体が目的ではありません。

・なぜ用意するのか
・誰のためのものなのか
・どんな時間を過ごしてほしいのか

その「意味」をはっきりさせてから選ぶことで、
後悔のない準備につながります。

結婚式の準備は、
思い込みを外すところから、もう始まっています。

あなたの結婚式にとって、
本当に必要なペーパーアイテムは、
どんな形でしょうか?

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